タモリらは宿坊の町を訪れた。江戸時代には160軒近くの宿坊があった。いまでも40軒ほど宿坊が残っている。タモリら江戸っ子が泊まった宿坊を訪れた。先導師・佐藤大住さんが宿坊を案内してくれた。現在、多い時で60人ほどが宿泊するという。宿の壁には板まねきが貼られていた。板まねきには宿泊する講の名前や、所属する人の名前が書かれている。大山詣りは、宿坊での夜の宴会も楽しみの1つだった。タモリらは名物の「大山豆腐」を味わった。大山では大豆を作っていない。お参りする人たちが奉納するために大豆を持ってくるという。さらに宿代が払えない代わりに大豆を渡す人もいた。翌日、出発前に江戸っ子たちは宿坊にある神殿でお祓いを行う。お祓いをするのが先導師だった。タモリらは行衣に着替え、お祓いをしてもらった。