海江田衆議院副議長はきのう与野党の衆議院議員とともに北京を訪問し、中国共産党の序列3位で全人代全国人民代表大会の趙楽際委員長と会談した。この中で海江田副議長は、2020年を最後に行われていない衆議院と全人代の「日中議会交流委員会」を再開させたい意向を伝えたという。このほかスパイ容疑で日本人が拘束されている問題や、日本人に対する短期滞在のビザ免除措置の再開、それに日本産水産物の輸入停止措置の撤廃について対処を求めたとしている。これに対し趙委員長は「日中間の人の往来は重要で、こうした流れを大切にしなければならない」などと応じたという。衆参両院の事務局によると、議長や副議長の中国訪問は2018年の大島衆議院議長以来。両国間に課題が山積する中、武見厚生労働大臣や自民党の森山総務会長も今月中国を訪れていて、関係改善につながるか注目される。