1695年に現在の江東区大島で創建、明治に移転した「五百羅漢寺」。お堂に入ると並んでいるのは実在したお釈迦様の弟子・羅漢の木造。元禄時代に1人の僧が江戸の町で托鉢をして集めた浄財をもとに536体を掘り上げ、そのうち287体が残っている。1人1人姿や表情が異なり、それぞれに人生の指針となる言葉が添えられているため、参拝者は「1つぐらいはシンパシーを感じられるものがあるんじゃないか」と話す。参拝者が思いを記していく足跡帳。開いてみると全ての参拝者の言葉の横に赤い文字でお寺からの返信が書き込まれている。実は住職の無垢品さんが全てに目を通しコメントしている。フランス語で書き込まれた長文の書き込みには「どなたか訳していただけませんか?」とコメント。子どもたちの一生懸命な書き込みには住職も癒やされている。