元日に発生した能登半島地震からまもなく1年。復旧復興への道しるべを探し続け能登に暮らす住民は新しい年を迎えようとしている。9月の豪雨による二重被災を経て元日の地震から11か月がたっていた。発災から間もなく1年が経とうとする中、避難所生活など急激な環境の変化でなくなった災害関連死は新潟県と富山県の6人を含め276人に上る見通しで、建物の倒壊などによる直接死228人を上回った。更に震災前から深刻だった人口減少に拍車がかかり、被害が大きかった能登の6つの市と町では先月1日までの10ヶ月間で合わせておよそ6300人減った。住民の心のよりどころとなってきた、輪島市門前地区の大本山総持寺祖院。震災前に10人余りいた修行僧の多くが避難を余儀なくされ今は、3人が交代で寺を守る日々。毎年、大みそかは除夜の鐘をつく人たちでにぎわってきたが今年はそれもかなわない。住民たちは元日の発災時刻に寺で行う追悼法要を集いの場にしたいと考えている。月日の移ろいとともに変わりゆく被災地の姿。間もなく訪れる元日は犠牲になった人たちに思いをはせながら、一歩ずつ前に向かって住民がともに歩んでいく気持ちを確かめていく一日となる。
住所: 石川県輪島市門前町門前1-18-1
URL: http://www.wannet.jp/noto-soin/
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