岩手・大槌町では東日本大震災で大槌町役場関係者40人が犠牲となった。6年前に旧役場庁舎が解体され、跡地には当時の役場の対応などを記した看板が設置されている。遺族・職員有志でつくる会はおととし、旧庁舎跡地に慰霊碑を建てたいと跡地の一部利用を街に要望していた。大槌町は町内の別場所に慰霊追悼施設を設けるなどとして認めていない。有志の会は慰霊ではなく伝承目的として設置したいと改めて要望。これに大槌町は石碑は旧庁舎での出来事や教訓を伝え公益性が高いなどと判断し跡地利用を認める方針を示した。また大槌町は職員の防災研修など震災伝承に石碑を活用するとし有志の会と協定結ぶ調整を進めるとした。