3月の春場所で大正時代以来110年ぶりとなる新入幕Vを果たした尊富士。ところが優勝前日の取り組みで痛めた右足首が治らず明後日初日を迎える夏場所の休場を発表。もし、夏場所全休となれば7月の名古屋場所では優勝力士がわずか2場所で十両に転落するという史上初の事態となる可能性がある。きょうの五所川原市役所。「焦らないでケガをしっかり治して」などの応援メッセージが寄せられていた。尊富士は先週、優勝後初めて故郷に凱旋した。このときの凱旋パレードの興奮も冷めやらぬ中での休場発表に地元もがっくり。パレード終了後、尊富士は右足のケガについて「痛いが、皆さんの応援で早く治れと言ったら治る」など話していた。春場所では前頭17枚目という幕内で一番下の番付で優勝し、夏場所の番付は前頭6枚目までアップしていた。ところが休場することで続く7月の名古屋場所では十両に転落する恐れがある。相撲ジャーナリストの横野さんは「おそらく全休すると思う。四股も満足に踏めない状態。全休した場合はおそらく十両に落ちると思う」などコメント。十両転落危機を踏まえた上の休場の決断数日前尊富士を取材したときは横野さんにでたい気持ち半分半分という言い方をしていたという。尊富士の祖父は「ケガを直して万全の体調で復活してほしい」など話している。