千葉・東金市の千葉県立農業大学校では、環境保全の研究のため地域の貴重な生き物たちを飼育している。学生たちは環境省レッドリスト“絶滅危惧2類”のトウキョウサンショウウオの保護に取り組んでいる。トウキョウサンショウウオは田んぼの近くに多く生息している。農薬や環境の変化に弱いため、学生たちは農薬の使用を減らせないか農家に協力を求めた。しかし地域では以前から稲の苗を食い荒らすジャンボタニシが問題になっており、その駆除に農薬が使われてきた。そこで学生たちがジャンボタニシトラップを開発した。設置場所も研究し、ジャンボタニシが詰まりやすい水深が深いところにした。これまでに約50軒の農家と400個以上のわなを設置した。農薬を減らした田んぼの近くではサンショウウオの数も増えてきている。