埼玉・さいたま市に建設が計画されていた順天堂大学の新しい病院について大学側がきょう埼玉県に対し病院整備を中止すると伝え計画が断念されることになった。きょう午前、順天堂大学の代田浩之学長らが埼玉県の大野知事のもとを訪れ明らかにした。会談の様子は非公開だったが、県によると大学は建設費の高騰で事業費が増加したことなどから病院整備を中止する意向を伝えたという。新病院は2015年に埼玉県の公募に大学側が応じる形で計画されさいたま市緑区に800床の病院が開院する予定だったが、計画は大幅に遅れ2027年11月としていた開設の時期もさらに遅れることが懸念されていた。新病院の予定地は県とさいたま市の公有地で、大野知事は「今後の病院誘致の可能性も含めてこれから検討していく」と話している。