バルセロナ五輪柔道銀メダリスト溝口紀子さんを迎えてオリンピック柔道について話す。夏のオリンピック競技別のメダル数では 1位は体操で2位が柔道の102個で金は51個で最多となっている。決勝で世界選手権3連覇のT.グリガラシビリ選手と対戦した永瀬選手は開始から技ありで試合を進め谷落で1本を決めた。永瀬選手は金メダル授与後のインタビューで東京・パリ五輪2つの金メダルの違いについて「比較するものではないんですけど、オリンピックという舞台を2回勝ち抜くことができて幸せだなと思います」と答えた。リオ五輪・東京五輪73キロ級の金メダリスト・大野将平氏は優勝決定後「永瀬最強説を証明してくれました」と自説を立証してくれたことに満足げに。「道場で彼が隣で稽古していると彼が休まないので本当にイヤでした。そんな寡黙で努力家な永瀬貴規がこうして報われている姿をパリで見られると自分のこと以上に嬉しい」と話している。永瀬選手はリオ五輪で銅メダル、東京五輪・パリ五輪で金メダルを獲得。野村忠宏さん、谷亮子さん、日本柔道史上3人目の3大会連続メダル。2017年の世界選手権の試合中に右膝がありえない方向に曲がり、じん帯断裂で手術し、試合から約1年遠ざかった。東京五輪後は国際大会で優勝できない日が続いた。今年3月、グランドスラム・アンタルヤで優勝し、復調の兆しを見せた。溝口さんは「永瀬さんはパワー柔道じゃなく柔らかい柔道。相手の力を利用するという上手さを対極した柔道家」等と指摘。今後の注目に関しては「2連覇のリーチがかかっている選手がウルフ選手・素根選手。2連覇するんじゃないかという勢いを日本選手団に感じている。きょうは新添選手・村尾選手と非常にフレッシュで勢いもあるので楽しみ。2日に出場する斉藤立選手はお父さんが柔道界のレジェンド。私の教え子のフランス・リネールと決勝で当たると思うので目が離せない。最後の団体戦も東京のリベンジでフランスに今度は借りを返したいだろう」等とコメント。