119番通報を受け付ける茨城県つくば市の消防指令センターには、今日も救急車を要請する多くの電話がかかっていた。茨城県の救急搬送件数は去年14万件を超え、過去最多を更新。ただ、そのうちのおよそ半数を軽症者が占め、緊急性の低いケースも後を絶たない。この問題は全国で起きていて、病気やけがと関係のない救急要請もある。こうした事態を受け、茨城県は今週から緊急性のない救急搬送の有料化に踏み切った。都道府県では初の試みとなる。徴収するのは選定療養費と呼ばれるもので、本来は紹介状を持たずに大病院を受診する際に支払われるもの。救急搬送時に緊急性がなかったと判断された場合はこの選定療養費が徴収される仕組みで、料金は病院によって異なり最大1万3200円となる。