大阪・関西万博にはルワンダもコモンズとして出展を行っていて、アフリカの奇跡と呼ばれるIT産業による経済成長が紹介されているが、ルワンダは1994年にフツ族・ツチ族による民族対立が激化したことにより80万人が犠牲となる大虐殺が発生していた。今も国内では追悼式が行われているが、大阪・関西万博の会場でも政府主催の式典が開かれている。イラコゼ・クラヴァーさんは虐殺のために11歳で両親を亡くしていて、殺し屋や政府軍の兵士らに人々が連れ去られたと振り返っている。命がテーマの万博だからこそ虐殺を伝える意義があるとイラコゼさんは話している。大阪市内の小学校では万博に参加する国を調べる中でルワンダを学んでいて、この場でイラコゼさんはルワンダでは何も悪くないのにそこにいるだけで憎まれたと振り返るとともに、自分の身に置き換えて考えてもらいたいと話した。そして、虐殺について話すと当時のことがよみがえりつらいが世界のため日本人のため知ってもらうためには必要、みなさんと私の経験を共有することができてうれしいとも話している。