窯出し翌日、スタッフは再び有さんの窯を訪ねた。完成した紀州備長炭の粗樫と姥目樫を見せてもらった。粗樫は火力が弱めで煎餅店などが使う。姥目樫は火力が強めで焼き鳥屋などが使う。選別作業ののち梱包し出荷する。有さんが焼いた備長炭は一級品として東京や大阪などの店に卸されている。空っぽになった窯で木焚べの作業が始まる。まだ冷めきらない窯の中に入り、粗樫と姥目樫約300本を入口ギリギリまで立てていく。スタッフも木焚べの作業を体験した。木焚べが終わると耐火レンガを積み素灰で塞ぐ。一仕事終えたあとの慰労会としてテラスで焼き鳥パーティーが始まった。有さんは今後自然教育などの仕事にもシフトしていけるように考えていきたいなどと話した。