午前9時、万博最終日を楽しもうと、入場開始と同時に多くの来場者が詰めかけた。その頃、会場外では花火の準備が進んでいた。この日の花火を任されたのは大阪の花火師・喜田真史さん。最後の夜を盛り上げる秘策が関西コラボ花火。和歌山・滋賀の花火メーカー2社に協力を依頼して得意な演出を出し合って花火を上げる作品。午前10時、花火の準備と並行してドローンの準備も進んでいた。開幕日から毎日のように開催してきた。機体数はこれまでの3倍の3000機。さらに特別な演出も用意した。今月1日、ドローンショーのリハーサルが行われた。演出をチェックするのはプロデューサーの小橋賢児さん。閉幕日の午後4時、フラグパレードが行われた。ドローン発着場では3000機の機体チェックが行われていた。オペレーター中村祐晟さんのもとに問題が見つかったドローンが持ち込まれる。1機でも不具合があるとショーに影響する。この日はスタッフを4倍に増やして3000機全てを繰り返しチェックした。最後の夜を見届けようと会場は人で埋め尽くされた。午後6時35分、花火が打ち上げられた。和歌山の花火師は夜空を広く使う演出。滋賀の花火師は青一色の大玉で勝負。そして大阪の花火師は計算され尽くしたド派手さが持ち味。喜田さんは「感慨深いものがある。この会場で見られる花火が最後かと思うと寂しくてもったいない思いが強い」と話した。花火が終わって約1時間後、今度は最後のドローンショーが始まる。特別演出としてミャクミャクが現れた。中村さんは「大きな事故もなく1000機飛んで最終日に3000機あげられて嬉しい」と話した。小山アナは「花火もそうですし、ドローンショーもそうですし、やってくださったすべての皆さんに訪れた私もその1人として「本当にありがとうございます」とお礼を申し上げたい」等とコメントした。ドローンショーは期間中の累計飛行数でギネス世界記録に認定された。その数14万194機。代表の佐々木さんは「万博での挑戦が社員たちの成長につながった」と話していた。