朝鮮半島有事に備えた米国軍と韓国軍による定例の合同軍事演習が韓国で始まった。高野洋解説委員が「朝鮮民族の英雄の一人とされる将軍の名前も冠したウルチフリーダムシールド、夏の定例の米韓合同軍事演習の名称。この演習、力による平和を掲げる尹錫悦政権が発足したおととし、4年ぶりに再開されて以降、規模が拡大されている。ストックホルム国際平和研究所は北朝鮮が保有する核弾頭が今年1月の時点でおよそ50発と1年間で20発増えたとする見方を示している。金正恩総書記は戦術核の先制使用も辞さないとしていて、今月初めには新型戦術弾道ミサイルの軍事境界線近くへの実戦配備を目指すと強調したばかり。北朝鮮はロシアとの軍事分野を含む関係強化が進む中、このほど発生した水害の対応に追われていても、国防力は滞りなく強化すると強気の構え。米国の核の傘を含む拡大抑止で対抗しようとする尹政権との対立が緩和に向かう兆しというのは見られず、朝鮮半島の緊張が続くのは避けられそうにない」とスタジオで述べた。