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「大高研道教授」 のテレビ露出情報

スペインには正規の手続きを経ていない移民が押し寄せ、去年は10年前の4倍以上の3万1219人に上る。現在のスペイン政権は受け入れには比較的寛容だとされているが移民たちの暮らしは不安定。移民団体代表・サールさんは非正規移民の地位向上を訴えている。非正規の移民は就労・滞在などの正式許可が下りず仕事がないまま自力で生活しなければならない。スペイン政府は非正規移民のための一時保護施設の整備などに今年度は約1000億円の予算を組んでいる。こうした政策に対しても移民は税金も払わないのに保護にかかる財政負担が大きいと不満も出ている。多くの移民は路上で商品を売るマンテーロとして日銭を稼いで暮らしている。
マンテーロはスペイン全土に1万人近くいるといわれる。2015年には警察の取締りが原因でマンテーロの1人が死亡した。2017年、サールさんたちは労働者協同組合という仕組みを活用を開始。滞在許可を得た仲間5人が300ユーロずつ出資して「トップ・マンタ」を設立。労働者協同組合では働く人全員が対等な立場で運営に携わり安定した収入を得ることができる。スペインでは非正規移民でも3年以上滞在し1年の雇用契約があれば滞在許可を取得できる。トップ・マンタで働く大半が雇用契約を得た。トップ・マンタでは社会貢献にも力を入れている。パンデミック当初、トップ・マンタは医療機関にマスクや防護服を無償で寄付した。トップ・マンタには市民からも後押しの声があがっている。この取り組みはスペイン各地に広がっている。行政も補助金の提供などで移民の就労支援を後押ししている。市民としての権利を与えることで地域がより公平で持続可能な社会になるという。スペインでは労働者協同組合の先進国ともいわれている。専門家はスペインでの取り組みで移民が生み出すものは社会にも還元されるという認識が広がるかがカギ。メリットが大きいと認識されれば広がっていくのではないかとしている。

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