勝てば優勝の大一番。前頭17枚目の尊富士。押し倒しで豪ノ山を破り悲願の優勝。新入幕での優勝は110年ぶりの快挙。さらに初土俵から10場所での歴代最速優勝となった。おととい負った右足のケガをおして掴んだ優勝に「記録も大事ですけど、皆さんの記憶に一つでも残りたくて必死で頑張りました」と話した。地元・青森は大盛りあがり。昨日、ケガが心配で急遽青森から大阪に来た母親は「ホッとしました。ケガが心配で来た。まさかこんな形で優勝できるって夢みたい」と話した。現在24歳の尊富士。おととし9月に初土俵を踏むと一番下の序ノ口から8場所で十両へスピード出世。十両として臨んだ1月の初場所でも優勝し、成績が認められ、昨日まで行われていた春場所で新入幕を果たすと、初日から破竹の11連勝をマークした。新入幕での11連勝は昭和の大横綱・大鵬と並ぶ記録となった。春場所が開催された大阪では多くの人が集まる中、優勝パレードが始まった。今後の豊富について尊富士は「ファンがこたえるような相撲をとりたい」と話した。