千葉県我孫子市の天王台駅前で出会ったのは母子3人。ランニングついでに息子のSuicaを駅でチャージしてアイスを買って帰るところだった。娘が痩せたいからランニングをしたのにアイスを買ってしまったという。ランニングは親子のコミュニケーションの時間にもなっている。家、ついて行ってイイですか?とお願いするとOKだった。わかなさん(44歳)はシングルマザー。一緒にいたのは次男ふうたさん(13歳・中2・バレー部)と長女ひなたちゃん(10歳・小4)。自宅に高校1年の長男がいる。家が近いためコンビニ代をお支払い。ふうたさんはガンダム好きな兄のためにガンダム製品を購入した。買い物代は1,796円だった。午後9時40分に帰宅。長男らいたさん(15歳・高1)はスタッフが本物かどうか確かめるしっかり者だった。築20年の3LDKで住み始めて7年になるという。たぬきとフクロウの置物があった。縁起物で運気を上げているという。わかなさんは在宅ワークの事務職。子どもたちは1か月で20kgの米を消費し、食費は月80,000円になるというので早朝は荷物の仕分けもするダブルワーク。兄弟の部屋を見せてもらうと長男の子どもの時の大きな写真が貼ってあった。マンガが好きで大量にあった。わかなさんは37歳で離婚。原因は性格の不一致だという。子どもは3人とも発達障がい。長男は通っている放課後等デイサービスでバイトをして家計を支えたいという。放課後等デイサービスは他者との交流法などを学び社会的自立を目指す福祉サービス。長男は肉・魚・野菜は食べず、ご飯・納豆・海苔を食べている。発達障がいの一種で味覚が通常より過敏に反応し、不快感が起きることがあるという。給食は食べることができず、小中はお弁当だった。感謝の気持ちで必ず残さず食べる。次男は情緒が不安。支援学級に在籍しているが普通学級で過ごせる事も多くなっている。娘は学習障がいで普通学級には溶け込めていない。子どもたちが母への感謝を語ると、わかなさんは「これ以上の幸せはないと思ってる。日々の大変な事も大変とは思わない」と語った。天王台駅でわかなさんについて行ったら…共に支え合い生きる固い絆で結ばれた親子の愛が見られました。
住所: 千葉県我孫子市柴崎台1-11-1