天皇皇后両陛下はきのう、東京都内で日本と外国の若者たちの交流会議に出席し、気候変動に関する議論の様子をご覧になった。両陛下の結婚を記念して、平成6年に始まった国際青年交流会議は、国際社会で活躍できる若者を育成する事業の一環で、毎年この時期に東京で開かれている。ことしの会議は東京・千代田区のホテルなどを会場に、きのうから3日間の日程で始まり、海外でホームステイを経験した日本の若者とスペインやモロッコなど4か国から招かれた外国の若者合わせて55人が、テーマごとに3つの会場に分かれて議論した。両陛下はこのうち、気候変動をテーマにしたグループの部屋で、参加者と握手を交わしたあと同じテーブルに着き、8人の若者の議論に耳を傾けられた。参加者からは、若い世代こそ気候変動の問題に向き合うべきだとか、国際的な協力関係が新たな解決策につながるなどという意見が出され、両陛下は時折うなずきながら議論を見守られていた。天皇陛下は会場を後にする際、若者たちに「いいディスカッションでした」などとことばをかけられていた。