福岡・天神に集まる警固公園に集まる若者を取材。九州各地から集まっており、ほとんどが未成年ながら酒を飲みタバコを吸っている子もいた。多くが家庭内暴力やいじめを経験していた。週末に現れる15歳のえみりさんは家族から日常的に暴力を受けていると明かした。パパ活をしてお金を得ている14歳のさきさんはオーバードーズをしていた。公園周辺で補導された若者は1~7月で約250人。6年前から公園に出向き若者の話に耳を傾けてきた筑紫女学園大学の大西准教授は、16歳のつばささんから母親の言葉の暴力に追い詰められ家を出てきたと相談を受けた。未成年に施設に入るには親の同意が必要だった。親の同意がなければ代わりに児童相談所に許可をもらう必要があったが、つばささんは姿を消した。つばささんは以前も児童相談所に相談したが母親のもとに帰ることになったという。警固公園の若者が数多く入院しているのぞえの丘病院の堀川医師は、子どもたちの閉ざされた心を開いてもらうために子どもたちに興味を持つことを大切にしていると話した。大西さんは地域のボランティアの人たちと積極的に公園の若者たちと関わる「まちの保健室」という取り組みを始めた。