奈良県警のヒーロー・ストップマンは奈良県内の学校をめぐり子どもたちに交通ルールを守るよう呼び掛けるのが使命。子どもたちにも大人気だが、その正体は西和警察署の警察官・上田晴邦巡査部長。普段は交通標識の交換や運転免許の更新などを行っているが、交通を担当する中でこどもが事故に巻き込まれる悲惨な現場に立ち会うこともありルールを呼び掛けることの大切さを感じてきた。少しでも事故を減らしたいとの思いから啓発活動に力を入れるようになったという。当初は制服姿で交通ルールを説明するだけだったがなかなかルールを覚えてもらうことができずもどかしさを感じていた。そこで考案したのがストップマンだった。子どもたちに興味を持ってもらおうと胸に「止ま」れの交通標識。全身赤のタイツで正義のヒーローをイメージした。さらに注目してもらおうと新たに取り組み始めたのがラップ。提案したのはいわばストップマンのプロデューサー・同僚の中村隆彦巡査部長。そしてラップ初披露の日、コミカルな動きで子どもたちの心をつかんだ。ストップマンは1人でも交通安全について自分事として考えてほしいと話す。