奈良・宇陀市で導入された移動診療車には通常の診療所と同じレベルの設備が搭載され動く診療所とも呼ばれている。奈良・宇陀市の市立病院で医師や看護師計3人のチームが向かった先は市が4年前に導入した移動診療車。通称UMC。通常の診療所と同じ診察や診療が出来るよう骨折やがんの発見につながるX線撮影や心拍を確認するためのモニターなどがある。導入のきっかけは8年前、山間部にある2つの診療所が閉院したこと。6000人が暮らす大宇陀で診療所が1つだけになり医療の空白ができる恐れがあった。これを解消するため大宇陀に加え2年前から山間部の内牧地区でも移動診療車を巡回させている。市の面積の約7割が山間部の宇陀市。移動診療車は山沿いで暮らす人達の健康を支えている。この日向かったのは内牧地区。予約をした近くの住民が朝から訪れた。診察は総合診療科の医師が行う。患者の病気の状態や症状を総合的に観察し適切に判断し、手術などが必要の場合は専門の医師に引き継ぎ治療が進められる。診療にきていた女性は以前は家族に車で送ってもらい市の中心部の診療所に通っていたが今では歩いて数分で診察を受けられるようになった。移動診療車のおかげで症状の悪化を免れた農家の福田さん。稲刈り中に熱中症になった。翌日に移動診療車による診察があったため早めに治療を受けられた。悪くすると人工透析レベルの状態になりかけていたという。また内牧地区では公共ライドシェアを導入しより広い範囲の人が利用できる仕組みを作った。
