NHKでは「家にいるとつらい」というテーマで10代から20代の若者たちに投稿を呼びかけたところ10月中旬からおよそ2か月間で400件近くの声が寄せられた。これから年末年始を迎えて家族で過ごす機会が多くなるという方もいると思う。だからこそ「家にいるのがしんどい」という若者の1人がつらい胸の内を語ってくれた。なちゃ、10代。「父は人が変わるようにどなる人だった。けど、何もなければいい父なのだ。母はそんな父を見て見ぬふりしていて、私は小学生の時から精神科に通っていて、それは今も。何か意見を言っても否定されるし、両親の顔色ばかりうかがって生きてきたから言いたいことが言えない」。なちゃさんに今の気持ちを聞いた。両親が激しくけんかして絶えず愚痴を聞かされてきたというなちゃさん。最近ではそのストレスから親の前で声が出せなくなってきた。親どうしがけんかをしたり、つい声を荒らげてしまうこともあるかもしれないが、子どもにとってみるとそうしたことが積み重なることで家にいることが苦しくなるケースもある。家庭環境に悩む若者をサポートする団体によると、家がつらい若者は「自分は支援される対象ではない、相談しても解決しないという思いから声を上げられず、支援につながりにくい」、さらに「苦しさから逃れようと自分を傷つけたり、家を飛び出した先で身の危険にさらされるリスクを抱えている」と警鐘も鳴らしている。年末年始は学校や公的施設が休みになる所が多く友達も自分の家族と過ごすことが多いため家にいるとよけいつらい気持ちが増してしまうかもしれない。こうした若者たちが少しでも落ち着いて過ごすためにはどうしたらいいか、取り組みも始まっている。