宮城県にある女川原子力発電所2号機は先月29日、核分裂反応を抑える制御棒を引き抜いて原子炉を起動し東日本大震災で停止して以来13年半余りを経て再稼働した。東北電力はおととい、発電を再開する予定だったが原子炉内に入れる計測関連の機器のトラブルが起きたことを受けて、きのう原子炉を停止した。閣議のあとの記者会見で武藤経済産業大臣は「東北電力には工程ありきではなく、丁寧に作業を確認しながら安全最優先でプロセスを進めてほしい」と語った。また東北電力が今の時点では原子炉を再び起動させる時期は未定だとしていることについて、武藤大臣は「調査結果の報告を待ちたい」という考えを示した。