人類史上初めてとなる月の裏側からのサンプル採取を目指す中国の無人探査機・嫦娥6号が月の裏側に着陸した際の映像が公開された。中国の宇宙当局によると着陸のプロセスはおよそ15分で完了したという。先月3日に海南島から打ち上げられた「嫦娥6号」は、日本時間の昨日午前7時23分に、月の裏側にある南極の盆地に着陸した。月の裏側への着陸は中国だけが実現していて、今回が2回目である。嫦娥6号は約2日間をかけ土などの採取を行う予定だが、月の裏側からのサンプル採取に成功すれば人類史上初めてとなる。「宇宙強国」を掲げる中国は、2030年までに有人の月面着陸を目指していて宇宙開発でも米国としのぎを削っている。