社会保障に直面する課題について特集。社会保障に詳しい学習院大学の鈴木教授に話を聞いた。まずあげたのが高齢化。今の日本は約3人に1人が65歳以上の高齢者で年金・医療費などの社会保障費は急増していると指摘。社会保障費が増える中で懸念されるのが高齢者1人を現役世代が何人で支えるかという問題。ただ支えてが増える見込みはない。出生数の推移を見ると1970年代の第2次ベビーブームは200万人前後の子供が生まれた。この時代の支え方は胴上げ型。しかし去年は68万人あまりと、統計を取り始めて以降初めて70万人を下回り、騎馬戦型となっている。鈴木教授は負担を先送りするのではなく、われわれの生活の中で負担を背負えるものは背負って将来の人たちの負担を軽くしようという発想が重要と述べた。