読み書きが苦手な中学1年の女子生徒が取材に応じた。母親が読み書きが苦手だと気づいていなかった小学校低学年の頃について「2年生になって徐々に漢字の宿題だけものすごく時間がかかるようになった」と話す。決定的なのは漢字テストの前に眠れなくなってしまって夜中に起きてドリルを見直していて、漢字を書くことに緊張していることに違和感を覚えたという。彼女はひらがな・カタカナは覚えられたが、学年が上がり漢字が複雑になるにつれて苦手意識が増していったという。また、授業中にはノートをとるのに苦労したという。母親は最初のうちは本人が疲れたということに対し、疲れやすい子だと思っていたという。彼女は理由がわからないまま漢字の読み書きに取り組み続けた結果、体調を崩し2年生の終わりには一時期学校に行けなくなってしまったという。病院のすすめで読み書きの検査を行い、読み書きが苦手であることが判明した。本人は検査結果が出て読み書きで疲れる原因がわかって安心したなどと話した。学校には通えるようになったものの、テストでは苦労が続いたという。都道府県のテストは7~8回くらい再テストを受けたという。高学年の時、親子で漢字は無理に使わずひらがなで書くことを決断。学校との話し合いの結果、合理的配慮を受けることに。一方、本人は授業中になるべく理解しておきたいので分からない漢字は周囲の人に聞くなどと心がけているという。また、得意なことを楽しむことも大事にしているという。母親はこれからも大変なことはあると思うが得意なことを伸ばしていってほしいと語っていた。