きょう日本政府観光局は、日本を訪れた外国人旅行者が、先月、378万人余りと、1か月間の旅行者の数としてはこれまでで最も多くなったと発表した。観光地の地域経済にはこれまでにない変化が表れている。長野・白馬村にあるバスターミナルには行列。ほとんどが外国人観光客。多くのスキー客が訪れる白馬村。バスターミナルでは、7台のバスが臨時で増便されていた。外国人観光客(オーストラリアから)のコメント。
対応に追われているのが、タクシー会社。取材した営業所では、予約が1日だけで300件。ほとんどが外国人。長野駅から長野・白馬村まで約40キロにわたり、オーストラリア人4人を運ぶ様子も。料金は約3万円。羽田空港や成田空港から片道20万円かけて利用する人も少なくないという。増え続ける需要。営業所では、タクシーを10台増やしたが。タクシー会社・薄井浩章史社長は「すごく忙しい状況が続いている。(運転手の)給与は昨年の1.5倍に。多いので(月に)70万円、80万円。本当にバブル」と語った。
外国人観光客(タイ、アメリカから)のコメント。ハワイについて言及。スキー場でも、これまでにない変化が、スキーをしない客も取り込もうと設置されたのがテント。東南アジアなどからの団体客もターゲットに、今シーズンから導入された。展望テラスでも。白馬村のスキー場・齋藤耕平さんは「どんな客が来ても何かしらの選択肢、楽しみ方ができるものを取りそろえようと思う。地域全体が元気になって、結果投資ができたり、良い循環に進んでいければ」と語った。
爆発的な人気はこんな場所でも。開店前から50人以上が並ぶ店のお目当ては、抹茶。お茶の産地として知られる京都・宇治市にあるお茶店では、客の多くが海外からの観光客。海外のインフルエンサーが相次いで抹茶の魅力を紹介したことをきっかけに、人気に火がついた。日本食ブームや健康志向なども追い風に、抹茶を含む緑茶の輸出量は、この10年間で2.5倍と過去最高に。特に宇治の抹茶は質がよいとして、外国人の人気が高まっている。オンライン販売では世界各国から注文が相次ぎ、去年の秋ごろには個数制限を設けた。茶の製造・販売などを行う中村省吾代表取締役は「こんなに世界中から来るのは初めて。ものによっては100倍ぐらいに」と語った。
一方で、原料を生産する茶農家の中には、戸惑いを感じる人もいる。抹茶の原料となるてん茶。渋みを抑え、甘みを出すため、収穫の前に日光を遮る必要がある。私たちが日常的に飲む煎茶は、その必要がない。てん茶の生産には特別な知識や技術が求められる。いま抹茶の人気を背景に、てん茶の生産に切り替える農家が増えているが、品質の低下につながらないか、不安がある。さらに口当たりのよい抹茶を作るには、てん茶を石臼でひく必要があるが、この方法では大量生産できない。質を問わずに大量生産する動きが広まると抹茶のブランドが守れなくなると危惧している。茶の製造・販売などを行う中村省吾代表取締役は「客が“抹茶はあんまりおいしくないよね”、そういうことが一番困る」と語った。茶農家・細井堅太さんのコメント。
対応に追われているのが、タクシー会社。取材した営業所では、予約が1日だけで300件。ほとんどが外国人。長野駅から長野・白馬村まで約40キロにわたり、オーストラリア人4人を運ぶ様子も。料金は約3万円。羽田空港や成田空港から片道20万円かけて利用する人も少なくないという。増え続ける需要。営業所では、タクシーを10台増やしたが。タクシー会社・薄井浩章史社長は「すごく忙しい状況が続いている。(運転手の)給与は昨年の1.5倍に。多いので(月に)70万円、80万円。本当にバブル」と語った。
外国人観光客(タイ、アメリカから)のコメント。ハワイについて言及。スキー場でも、これまでにない変化が、スキーをしない客も取り込もうと設置されたのがテント。東南アジアなどからの団体客もターゲットに、今シーズンから導入された。展望テラスでも。白馬村のスキー場・齋藤耕平さんは「どんな客が来ても何かしらの選択肢、楽しみ方ができるものを取りそろえようと思う。地域全体が元気になって、結果投資ができたり、良い循環に進んでいければ」と語った。
爆発的な人気はこんな場所でも。開店前から50人以上が並ぶ店のお目当ては、抹茶。お茶の産地として知られる京都・宇治市にあるお茶店では、客の多くが海外からの観光客。海外のインフルエンサーが相次いで抹茶の魅力を紹介したことをきっかけに、人気に火がついた。日本食ブームや健康志向なども追い風に、抹茶を含む緑茶の輸出量は、この10年間で2.5倍と過去最高に。特に宇治の抹茶は質がよいとして、外国人の人気が高まっている。オンライン販売では世界各国から注文が相次ぎ、去年の秋ごろには個数制限を設けた。茶の製造・販売などを行う中村省吾代表取締役は「こんなに世界中から来るのは初めて。ものによっては100倍ぐらいに」と語った。
一方で、原料を生産する茶農家の中には、戸惑いを感じる人もいる。抹茶の原料となるてん茶。渋みを抑え、甘みを出すため、収穫の前に日光を遮る必要がある。私たちが日常的に飲む煎茶は、その必要がない。てん茶の生産には特別な知識や技術が求められる。いま抹茶の人気を背景に、てん茶の生産に切り替える農家が増えているが、品質の低下につながらないか、不安がある。さらに口当たりのよい抹茶を作るには、てん茶を石臼でひく必要があるが、この方法では大量生産できない。質を問わずに大量生産する動きが広まると抹茶のブランドが守れなくなると危惧している。茶の製造・販売などを行う中村省吾代表取締役は「客が“抹茶はあんまりおいしくないよね”、そういうことが一番困る」と語った。茶農家・細井堅太さんのコメント。