おととしの7月8日、奈良市で選挙応援演説中だった安倍元総理大臣が銃撃されて死亡した。この事件で警察庁は検証結果をまとめている。安倍元総理大臣の後方の警戒が不十分だったため容疑者の接近を許したことや、奈良県警が作成した警護計画が過去のものを安易に踏襲し、後方の危険性を見落としていた上、十分な数の警察官を配置せず、そして指揮官の役割も明記されていないなど不備があったと結論付けた。この事件の後、警察庁は各地の警察が作成した警護計画案について、事前にすべて報告を受け審査する運用を始めた。先月までにおよそ6300件の報告を受け、そのうち75%に当たるおよそ4800件について計画の修正を指導したという。