長野県の安戸集落を訪ね、住民の秀晃さんと妻・あゆ子さんに話を聞いた。収穫した野菜は2年かけて掘った手作りの貯蔵庫に保管している。ヤギも飼育しており、雑草を食べてもらっている。料理当番をしている秀晃さんはチャーハンを作った。秀晃さんの部屋は外においてある廃車で、畳も敷いてあった。3人の娘が自分の部屋が欲しいと言いだしたため、夫婦は車で寝泊まりするようになった。お風呂はドラム缶だった。秀晃さんは大阪出身で、就職と同時に東京へ。コンピューター関係の営業として働いていた。あゆ子さんは神奈川県出身で看護師として働いていた。2人が出会ったのは間寛平と行くホノルルマラソンツアーだった。秀晃さんは営業成績で競い合うことに疲れ同僚たちともズレを感じるようになり、そんな時に「北の国から」の五郎さんに憧れた。お金にとらわれない自由な暮らしがしたいと、キャリアを捨てて田舎暮らしを決めそのタイミングで結婚もした。結婚3か月で安戸集落に移住し、荒地を開拓することから始めた。