わさびは海外では高級ハーブとして名高いという。長野・安曇野市の藤屋わさび農園もわさび農園の1つで安曇野は1年を通して水温13℃前後の豊富な湧き水が出ることで長野県内でも約9割のわさびの生産が可能だという。そして、わさびは水源地の下で育てられているのだと言い、2年ほどかけたものが販売される。辛さで分かりづらいものの、その糖度は16度にも上るという。1本約5000円で販売されるといい、年に80tを出荷している。7年前から輸出にも取り組んでいて、最初は年間5kgほどだったのが現在では月に600kgほど海外に輸出されているといい、イギリスでは日本の5倍ほどの値段で売れるのだという。安曇野市では海外向けにPR動画も作り、フランスやシンガポールに足を運んでのPRも行っている。その一方で、新たなほ場を作るのは難しく環境変化の影響で需要に反して生産量も減少しているのが現状だという。気象の影響や後継者不足だけでなく病害虫で出荷できない事例も多いものの、安曇野市では生産者・JA・県と連携して病害虫対策を推し進めている。藤屋わさび農園では生わさびを急速凍結して真空パックできる技術も導入して保存性を高めるなど技術投資にも積極的な姿勢を見せている。