今日開幕した全人代。経済成長率のほか注目されたのは国防費約1兆9095億人民元で10年前の2倍。李強首相は“「台湾独立」の分裂勢力に断固として打撃を与え外部勢力の干渉に反対し両岸関係の平和的発展と祖国統一の大業を推進しなければならない”と強い姿勢を示した。一方で活動報告では両岸の交流・協力を深化させると融和姿勢もアピールした。浸透工作の紹介。台湾の統一を目指す中国は独立派とみなす民進党の頼清徳政権へ軍事的圧力を強めている。去年12月中国軍は台湾周辺で軍事演習を実施。台湾当局によると去年台湾周辺空域への侵入は3570回 以上過去最多。中国国防省・張暁剛報道官は「中国軍は台湾周辺で常態的に兵士の訓練と戦いの準備をしている」と述べた。軍事的圧に加え、台湾世論への浸透に力を入れている。上海で飲食店など経営する台湾出身者男性は10年前台湾から移住、“両岸は1つの家族”を掲げ、数年で店舗数を20ほどに拡大させた。店のPRのSNSのフォロワーは100万人超。中国との友好を呼びかける投稿も行っている。台湾出身の親中派のインフルエンサーとして知られるようになると、中国政府から様々なイベントに招待されるようになったという。講演では中国で起業する魅力を台湾の若者に語ったという。講演の報酬を渡された。経済的に成功した男性を講師に招き台湾の若者を呼び込むのが狙いとみられる。更に男性は台湾との交流行事にも招待されている。中国政府はイベントに複数のインフルエンサーを招待、台湾に有効的な情報を発信させる狙いがあるとみられる。台湾最大野党「国民党」にも強い働きかけをしている。去年北京で中国共産党と国民党の幹部など100人余が集い、観光交流などの協力を確認した。会合の翌日、中国はこれまで渡航を停止していた上海から台湾・金門島などへの旅行を認めると発表した。中国は関係強化が利益になると働きかけ、台湾の世論を惹きつける動きを強めている。
