高齢者向けの冷凍食品を販売する「クックデリ」では、花粉症の福利厚生で去年からマスクや高保湿ティッシュを全社員に支給している。さらに花粉症の治療費などを補助する「花粉症手当」もあり、年に最大5000円の補助が受けられる。今年上限を引き上げたことで、レーザー治療や舌下免疫療法といった根本的な治療に取り組む社員が増えたという。クックデリの高橋輝圭さんは「食品開発部門では花粉症で鼻づまりになり、匂いが分かりにくくなったり味覚が劣ることがあった」などと語った。一方で、花粉そのものを避けて働くという発想の企業も。IT企業のアイザックでは、花粉がほぼない沖縄や奄美大島などでリモートワークができるよう宿泊費や現地のコワーキングスペース代などを補助している。期間内で最大30万円の補助を受けられるという。制度を利用した伊藤凱さんは「深く思考できる感覚、環境が変わることでパフォーマンスが上がっていく感覚がある」などと語った。こうした福利厚生は今後令和の新常識として広がる可能性がある。
