今年10月、侍ジャパンの指揮官に就任した井端弘和監督が栗山監督から最強チームを引き継いだ思いについて語った。今年のWBCについて井端弘和は「野球でこんなに一喜一憂出来るんだと思った。試合展開も接戦だったのが見る方も熱くさせると思った。」などと話した。WBC準決勝のメキシコ戦では先発の佐々木朗希投手が安定した投球を見せていたが、4回表でランナー1・2塁のピンチを迎えHRを打たれた。3点ビハインドのまま迎えた7回裏では吉田選手が3ランで追いつく。再びメキシコにリードを許すが、9回裏の先頭打者の大谷選手が右中間への打球を放った。井端弘和は「大谷選手は投打の柱。2塁打を打った時点でチームに一気にいけるという雰囲気を与えた。」などと話した。
最後は村上宗隆選手のサヨナラ2ベースで逆転勝利し決勝進出を果たした。WBCという場について井端弘和は「日本の個の選手の力が付いていき、戸郷投手も球種増やして今季活躍した。下に世代に伝えているのは素晴らしい光景。」などと話した。東京五輪で金メダルに輝き、WBCでも世界一を奪還した時点で侍ジャパンは国際大会15連勝中。井端監督の初陣は11月のアジアプロ野球CSでは強豪の韓国を倒し優勝し、国際大会の連勝記録を19に伸ばした。井端弘和は「U-12の世代で監督をやっていたことで、子どもに接するように出来て逆に良かった」などと話した。
約2年間、12歳以下の侍ジャパン指揮官を務めていた。井端弘和は「12歳以下の子どもたちは私生活から大変で、遅刻や寝坊が当たり前。一番大変な世代をやれたのは今凄く活きている。」などと話した。