仙台市の地下鉄構内では朝昼夜のそれぞれの時間帯に合わせたBGMが流れている。さらにJRの駅のホームでは発車メロディーが使われ地元で親しまれている。BGMは仙台市の地下鉄の全30駅で流れている。選曲を担当している鍛地有里さんは「少しでも皆様の生活を雰囲気、気持ちが軽くなるような方向にもっていけたらいいなと思う」と話す。1978年、当時、仙台を舞台にした青葉城恋唄が全国で大ヒット。仙台駅の構内で流してほしいとの声を受け、実際に駅で流されることになった。次に登場したのが発車メロディー。1988年には青葉城恋唄をモチーフにしたメロディーが流れていた。発車メロディーは1989年に渋谷駅や新宿駅に導入され全国的に知られるようになったが、仙台では前の年に既に始まっていた。仙台駅の音楽の演出に携わった榊原光裕さんは「仙台という街にいてその中のいち風景を作れたのかなというのは自分にとってもうれしいこと」と語った。こうした中、首都圏ではご当地の発車メロディーがワンマン運転への切り替えでなくなる動きが出ている。JR南武線でもことし3月に廃止された。さらに山手線、中央総武線の各駅停車などでも2030年ごろまでには聞けなくなる可能性。
