きのう撮影された富士山付近の映像。紅富士がおさめられている。今年7月に山開きし多くの登山客が訪れた富士山がきのう閉山日を迎えた。登山シーズンが終了し、山梨県側の吉田ルートでは通行ゲートが閉鎖されたが、午後4時以降も閉山を知らず訪れる人の姿が見られた。山梨県側の吉田ルートでは山小屋を予約せず夜通しで山頂を目指す弾丸登山を防ぐため、今年から午後4時〜翌午前3時までゲートを閉鎖。オーバーツーリズム対策のため、登山者を1日4000人に制限し、1人2000円の通行料を徴収した。この規制により、夜間の弾丸登山者は昨年比で95%減。全体の登山者数は前年より約20%減り、上限の4000人を超えた日もなく大幅な改善が見られた。五合目にある土産物店では今年は営業時間を早めて店じまいするようになったという。静岡県側でもきのう最終日の登山を楽しむ人が見られた。富士山の登山者数は山梨県側が約20%減、静岡県側では約6%減。規制により、山梨県側を避け静岡県側のルートへ流入した登山客も見られたという。今年の開山期間中の死者数は、山梨県側で3人、静岡県側で6人と例年を大幅に上回った。静岡県側でも来年度から入山料の徴収、山小屋の宿泊予約の有無の事前登録などを検討し、今後条例の制定を進める方針だという。