山梨県の富士山登山鉄道構想はマイカーや観光バスなどの排気ガスによって環境負荷が懸念されることから、2021年に取りまとめられ、LRTの導入が最も有力だとして事業化に向けた検討を進めていた。これに対し、地元から大規模な開発につながる恐れがあると反対意見が出ていることを踏まえ、長崎知事は記者会見でLRTを含む鉄道を敷設する方式での導入を断念する方針を発表した。その上で富士山の環境保全には来訪者数の管理が必要だという認識は一致しているとして、新たな交通手段として磁気マーカーなどに沿ってゴム製のタイヤで走行する誘導式の車両を導入する方向で検討を進めることを明らかにした。