青森・八戸市の八戸市立市民病院 救命救急センターは、「8歳の男の子が吊橋の遊具から転落し、意識がない」の通報を受け、十和田市まで駆けつけた。八戸市から十和田市までは約40km離れ、車なら約1時間かかるが、ドクターヘリなら約10分で到着するという。男の子はCT検査を受けたところ、脳震盪と診断され、1日入院し、元気に会話ができるまでに回復した。この救命センターは年間約2万人の患者を救っているという、東北トップクラスの病院だという。取り仕切っているのは医師の吉村有矢さん。診療範囲は青森県・岩手県の半径50kmで、救急医療の最先端のため、日本全国の病院から医師が研修に訪れるという。ある日、意識が消失したという80代男性のもとに駆けつけるため、吉村さんはドクターカーに乗り込んだ。男性は、顔が浸かったまま浴槽に沈んでいたという。高齢者の家の浴槽での溺死は、交通事故の死者数の約2倍の多さだという。