現在300年以上噴火していない富士山だが、次の噴火はいつ起きてもおかしくないとされている。国は今回、富士山が大規模噴火を起こした場合のイメージ動画を作成し、火口付近で時に数メートルに及ぶ噴石が降り注ぎ、マグマ・火砕流が流れる様子を表現した。近くの地域では火山灰により木造家屋が倒壊する恐れがある他、富士山から100キロ離れた東京・新宿区付近でも細かな火山灰が降る恐れがあるとしている。また、首都圏などの広い範囲で火山灰により車が通行できなくなり、食料・物資の入手が難しくなるなどライフラインにも多大な影響が出るとしている。国は去年から「火山防災の日」を新設し、火山防災に備えるきっかけとすることを目指している。