東京・池袋にある映画館にいた観客のお目当ては4日~日本語字幕版が公開となった映画「ナタ 魔童の大暴れ」。主人公・ナタは日本でも知られる中国の古典「封神演義」んどに登場する神話のキャラクター。ナタが運命に立ち向かい試練を乗り越えていく3DCGアニメ映画。2019年に1作目が公開し今回が2作目で、中国では今年1月の春節の時期に公開。アメリカやヨーロッパなど世界各地で公開されると興行収入は3,100億円を突破。アニメ映画として歴代世界1位を記録した。そんな大ヒット映画がついに日本で公開された。ヒットの背景を取材した。訪れたのは中国・深セン市。主人公・ナタは中国生のキャラクターで子どもから大人まで幅広い世代に人気。映画のヒットはキャラクターの魅力に加え最新技術を用いたCGにあると言われている。今回、CG制作を手掛けた会社が日本メディアとして初めてテレビ東京の取材に応じてくれた。映画「ナタ」の1作目も2作目も手がけたロケッター。CEOのジョウさんはこの分野で20年以上活躍してきた。今回の映画のイチ場面を見せてくれた。わずか2秒の映像に特殊効果は40種類以上、仕上げまで10か月かかったという。映画「ナタ 魔童の大暴れ」の本編は144分。全て中国で製作、ロケッターなど130以上の会社と4,000人以上のスタッフが5年がかりで仕上げた。ロケッターのスタッフは海外で最新技術を学んで中国に帰ってきた「帰国組」が多く、中国国内でヒット作品が生まれた理由の1つだという。コンテンツ産業を育てるためにロケッターのある深セン市も力を入れている。関連分野に補助金として去年は約47億円の予算を計上。ロケッターも家賃補助などを受けている。深セン市の街の中には路上でナタの絵を描いていた女性がおり、最初は無許可で描いていたが休日には1万人以上が集まる人気スポットとなり許可が出た。深セン市は絵を描く許可だけではなくビジネスのための起業支援まで申し出てくれたという。
今年の全人代ではAIの分野で世界に衝撃を与えた「ディープシーク」と並んで「『映画ナタ』のヒットは中国の新たな発展につながると大きな話題なった」と報じられた。もともと中国政府は2021年に映画やアニメなどのコンテンツ産業を成長の重点分野に指定、ようやく「ナタ」のヒットにつながった。映画とともに人気なのが缶バッジなどの関連グッズ。工場があるのは深セン市の隣・東莞市。実はここは世界のアニメなどのキャラクターグッズの約4分の1が生産されている”グッズの町”。「広東衡立泰工芸品」は10年以上前から日本の「バンダイ」や「サンリオ」などのキャラクターグッズを生産してきた。日本のグッズも生産しながら「ナタ」のヒットもありスタッフを新たに100人ほど増やした。CEOの陳氏は「今の中国では子供から大人までアニメグッズに興味を持っている。ソフトコンテンツへの消費はこれからますます拡大すると思う」と語る。
今年の全人代ではAIの分野で世界に衝撃を与えた「ディープシーク」と並んで「『映画ナタ』のヒットは中国の新たな発展につながると大きな話題なった」と報じられた。もともと中国政府は2021年に映画やアニメなどのコンテンツ産業を成長の重点分野に指定、ようやく「ナタ」のヒットにつながった。映画とともに人気なのが缶バッジなどの関連グッズ。工場があるのは深セン市の隣・東莞市。実はここは世界のアニメなどのキャラクターグッズの約4分の1が生産されている”グッズの町”。「広東衡立泰工芸品」は10年以上前から日本の「バンダイ」や「サンリオ」などのキャラクターグッズを生産してきた。日本のグッズも生産しながら「ナタ」のヒットもありスタッフを新たに100人ほど増やした。CEOの陳氏は「今の中国では子供から大人までアニメグッズに興味を持っている。ソフトコンテンツへの消費はこれからますます拡大すると思う」と語る。