福島県北九州市小倉北区の「到津の森公園」では医療と飼育技術の発達で動物の寿命が伸びる長寿化が進んでいる。老いに対する新たなケアが必要となってきている。およそ80種470匹の動物を飼育している。魅力は生殖地に近い環境が整えられ動物との距離が近いこと。休日には家族連れなどで賑わう地域の憩いの場。食べやすいようエサをペーストに変えたり、筋力を維持するためのリハビリなどノウハウが少ないなか日々模索が続けられる。ヤギの「ヨウヘイ」は長年関節炎を抱え自力で立つことが難しくなっている。常にケアを必要とする動物はバックヤードで余生を過ごす。獣医師の二井綾子は園内全ての動物の健康管理を担う。飼育員と連携し1頭ずつ症状に合わせた治療をする。不調を抱えるアムールトラの「ミライ」。数年前から右前足に痛みを抱えている。昨年末から与え始めたのが漢方薬。高齢でも体への負担が小さく、全身の状態を向上させる効果が期待される。アムールトラに投薬した例はみられないという。量も多く苦みも強いため試行錯誤のすえオブラートに包んで与える。漢方薬メーカーと共同研究を行いながら適切な量や種類を見極めていく。ヤギの「ヨウヘイ」は容態が悪化し完全に立ち上がれなくなった。エサ売り場の奥で来園者たちを出迎える。老いた姿も含めてありのままを見てほしいという願い。高齢のセイロンゾウ。ゾウは高齢になると新しいことを受け入れずらくなるほか、音や周りの環境に敏感になることがある。その結果、ゾウ自身や飼育員がけがをするリスクが高くなる。今取り組まれている訓練が「ターゲットトレーニング」。
