東京・板橋で開催された「絵本のまちひろば2025」。絵本にハマる大人が続出しており、都内には多くの絵本専門店もオープンしている。見る角度で絵柄が変化する絵本を紹介。近年、書籍や雑誌の売り上げが右肩下がりで出版業界が苦境に立たされる中、絵本の2024年の推定販売学は368億円と過去最高となった。去年の書籍年間ベストセラーには2位、4位、9位に絵本がランクインした。代官山の蔦屋書店では開業時1コーナーだった絵本売り場が現在は2階の半分以上に拡大している。キッズコンシェルジュ・瀬野尾真紀は「絵本自体が子供向けだけではない。絵本の魅力の認知が広がった」などと話す。毎年恒例の「えほん博」も客が殺到しているという。絵本「大ピンチずかん」シリーズが大人気で現在も展覧会を開催し、横浜の会場には4万人以上が訪れた。「絵本ナビ」編集長・磯崎園子は「大ヒット作品が出ると普段来ない人が売り場に来る。大人は作家の背景などを知るとより興味を持つ」と話す。神保町の絵本専門店「ブックハウスカフェ」では読み聞かせのイベントが開催されており参加者は20~60代の女性だった。絵本「もうじきたべられるぼく」はTikTokに読み聞かせの動画が投稿され300万回以上の再生数を記録した。
