小林製薬の紅麹の成分を含んだサプリメントを摂取した人から健康被害の訴えが寄せられている。これまで接種後に1224人が受診し212人が入院、5人が死亡している。原因については、”プベルル酸”とみられる成分が検出されたが人体への詳しい影響は不明。まだ分からないことも多い一方で、小林製薬の対応の遅れに批判が集まっている。会社の最初の症例把握から公表まで2か月あまりがかかっている。また、国の情報収集制度にも課題があり、重篤な被害情報は指定成分以外の健康食品でも速やかに報告を求めていくよう仕組みを改める必要がある。
今回の問題は健康食品を巡る国の表示制度の課題も浮き彫りにした。今回のサプリメントは機能性表示食品にあたる。機能性表示食品は国が安全性を審査している訳ではなく、事業者みずからの責任で機能を表示している。国が審査して許可する特定保健用食品は資金力がある企業でなければ開発は難しく、中小企業でも開発出来るよう機能性表示食品が制度化された。健康食品には一般の食品にはないリスクがある。消費者も特徴を知り、補助的に利用するという意識が必要になる。
今回の問題は健康食品を巡る国の表示制度の課題も浮き彫りにした。今回のサプリメントは機能性表示食品にあたる。機能性表示食品は国が安全性を審査している訳ではなく、事業者みずからの責任で機能を表示している。国が審査して許可する特定保健用食品は資金力がある企業でなければ開発は難しく、中小企業でも開発出来るよう機能性表示食品が制度化された。健康食品には一般の食品にはないリスクがある。消費者も特徴を知り、補助的に利用するという意識が必要になる。