第577回 日本テレビ放送番組審議会を紹介。今回は「真相報道バンキシャ!」をとりあげた。3月31日放送では紅麹による健康被害問題、能登半島地震から3か月経った被災地の今、林家木久扇さんの笑点卒業などについてお伝えした。今回の審議会から国際大学・准教授の山口真一さんが新たに委員に加わった。廣瀬委員から「紅麹と聞くとビビっちゃう印象を一般の方がもっている。申込し分かりやすい言葉があればきちんと伝わる」などと述べた。谷口委員は林家木久扇さんの話題について「3月31日卒業と木久扇さんのメッセージはタイムリーで多くの働く人が元気になったのでは。気になったのはテロップでおバカキャラと出ていて今の時代、言葉だけを単体で切り取り背景なく言葉だけ独り歩きし拡散されることがある。おバカってどういう風にマスメディアで使うことを判断していくか」などと述べた。治部委員は「気になったのは外国人観光客として登場する方が白人だけだった。色んな人がいることを表現できたら」などと述べた。酒井委員は「能登半島の被災地取材で魚屋が印象的だった。水が出た瞬間を捉えたのが意味がある。さらに2か月前の映像も流れることによりライフラインの重要性、同じ方を取材し続けることにより見えてくるものがある」などと述べた。山口委員は「紅麹は日本全体にとって重要な意趣。一方でまだ分からないことだらけ。いかに正確な報道をするかが重要。過剰に不安を煽るのではなく客観的に正確に、専門的に基づいた報道をしていく」などと述べた。鈴木委員は「木久扇さん。広い意味で文化的なニュースでアリ。最後にもっていったのも良かった」などと述べた。三宅委員は「紅麹がいきなり入り扱いが難しかったのでは。未知の成分に引きずられすぎ。捉え方が違う」などと述べた。さらに出席されなかった山崎委員のレポート「プベルル酸の説明でマウス実験で投与した量が示されずサプリに含まれた量とは違うだろうし、皮下注射・経口摂取かの違いなどもあるため一概に比較はできないがなど補足があると良いと感じた。不安を煽る内容だからこそ、未知の部分があるからこそ参照している結果の意味を補足することも大切」とを紹介。続いて岡田委員のリポート「木久扇さんに関する時間が長かったが楽しく拝見した。考えたことがなかったが人を笑うや笑い者にするのではなく自らで笑わせる。木久扇さんは新しかったのではなかろうかと思う。それは今の時代に求められていることであり、難しいことと改めて思った」などと紹介。意見を受け日本テレビ側から紅麹問題についてプベルル酸に特化したが未知の部分のため情報が集まらず取材が深まらなかったと認識している。能登半島地震から3ヶ月の取材に対し焦点の当て方や掘り下げ方が甘いとの指摘も課題として受け止め考えていく。