随意契約の備蓄米について、委託精米の依頼を受けている精米工場「ギフライス」には備蓄米が全く届いていなかった。備蓄米の流通ルートは2つあり、競争入札ではJAなどの集荷業者から卸売業者を経て小売店へ。随意契約では政府が直接小売店などと契約し、精米機能を持たない小売店は卸売業者に委託精米をすることとなる。精米を担う「ギフライス」が発注元の「大手小売店」に問い合わせると「政府側から備蓄米がまだ届いていない」という。政府側によると随意契約の備蓄米は政府から受託事業体と呼ばれる4つの業者を経由して小売店などに売り渡されるとのこと。この受託事業体の役割は備蓄米の保管・運送などである。ただ今回取材したケースでは受託事業体から小売業者への連絡がないという。農水省は「順次トラックなど手配をして進めている」とのことだった。