八ヶ岳山麓の高原地帯を走る小海線に一日だけの特別列車が走った。車いすの利用者9人がこのツアーの主役で2両の車両に乗り込んだのは、スタッフや学生ボランティアを含めおよそ60名。このツアーを呼びかけたのは、車いすの利用者で小海線とふるさとを愛する会の会長の内田清司。赤字のため、存続が危ぶまれている小海線を盛り上げようと企画車いす利用者の多くは、列車に乗って出かけることは多くない。車いす利用者とスタッフ、ボランティアとの会話が弾んだ。このツアーでは地域との交流も生まれる。横断幕を持って手を振ってくれたり、駅に到着すると、地元の消防団がラッパ演奏で出迎えてくれたりした。小学校と中学校で教師をしていたが、ALSという全身の筋肉が徐々に動かなくなっていく難病のため、3年前に退職した有坂栄康はSNSに感想をつづった。