東京・世田谷の住宅街では10軒ほどの空き家が連なる。この一角の空き家は同じ地主が所有していて30年ほど前から徐々に空き家になり始めた。今各地でこうした空き家の問題が深刻になっており、900万戸に上ることが明らかになった。特に深刻なのがマンションの空き部屋や売却目的の住宅などを除いた385万戸の放置空き家で、中には適正に登記がされず所有者すら分からない空き家も多い。政府は去年、管理が不十分な空き家などについては固定資産税の優遇措置をなくすよう法律を改正。先月には空き家を相続した人に対し登記を義務づけたが、対策は追いついていない。空き家が増え続ける背景には少子高齢化がある。