日銀短観によると、大企業は13ポイントで動きが見られず、中小企業は0ポイントだが1ポイント改善となっている。景気は回復傾向が続いているが、足踏み段階と見られる。データセンターの需要が高まる様子も見られるが、中国経済が減速したことに影響を受けた様子もある。為替はかつての1ドル160円台からは円高に動いているが、円高は輸入のコスト減と輸出時の収益減の影響があり2つが拮抗している。短観では日銀の見通しに沿った結果となったとみられ、専門家の小玉祐一さんは力強さは欠くものの夏場の軽視は持ち直しつつあり追加利上げの可能性もあると見ている。また、販売価格判断は上昇から下落を差し引くと製造業・非製造業ともに27となっていて、原材料コストだけでなく人手不足の影響も価格転嫁出来ているものと見られ、さらなる賃上げへの動きが出るかが焦点となる。