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「小糸工業」 のテレビ露出情報

昭和54年1月、男たちのトイレ実験は続いていた。1日16時間交代でお湯を浴び続けた。池永は試作機を持ち帰り妻に頭を下げた。社員たちは1人また1人と実験に協力してくれるようになった。女子社員120人も参加。4ヶ月後データがまとまった。噴射口担当の飯田正己はどうすればお湯を的にあてられるか試行錯誤を続けた。ある日、車でアンテナが伸びるのを見た。便座から一直線に伸びるノズルを設計し先端に噴射口を取り付けた。お湯の角度の実験も繰り返し43度に傾いた時、どんなおしりでも確実にあてることができた。最大の壁はお湯の温度を38度に維持するシステムの開発だった。重松はICの回路づくりに没頭した。雨の日、信号を見てなぜ風雨にさらされても正確に点滅を繰り返すのかということに疑問を持った。製造メーカーに問い合わせるとICをトクシュな樹脂をコーティングする技術をもっていた。メーカーは重松に協力してくれた。こうして恐れいていて漏電を克服した。昭和55年6月、温水洗浄便座が完成、ウォシュレットと命名され販売が始まった。3ヶ月後、本村は営業に呼び出された。廊下には返品されたウォシュレットの山が出来ていた。温度制御システムがなぞの故障。温水が冷たい水に変わったという。

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