今注目されているのが狩猟資格を持つ自治体の職員「ガバメントハンター」。長野円小諸市のガバメントハンター・櫻井さんの車の中を見せてもらうと、ワナなどが準備されていた。2011年に全国で初めてガバメントハンターを導入した小諸市。農林課の職員でもある櫻井さんは普段は市役所で助成金の事務などを行っているが、クマの出没・目撃情報が入ると現場に向かう。去年、小諸市内のゴミ置き場にクマが現れた際の映像が流れた。櫻井さんたちが設置したワナはサイズが小さく、現場判断ですぐにワナのサイズを変更した。すると捕獲に成功した。さらに通常はクマの被害が報告されてから猟友会のハンターが現場確認に向かい、捕獲判断は一旦行政に委ね、捕獲が決定されると改めてハンターにお願いすることとなる。しかしガバメントハンターが導入されている小諸市の場合はハンター自身が行政担当でもあるため、現場で確認→その場で捕獲判断が可能。山内教授は「実際はガバメントハンターはいろんな業務を掛け持ちしていることと、野生動物相手なので時間外に動かなくてはならない、もしくは雇われている任務も非常勤や期限付きなど非常に厳しい条件で働いているのが現状なので、国にはそのあたりのサポートをしてもらい、動きやすくすることが重要だと思う。あとは地元の猟友会とのパイプ役になってもらえれば非常にスムーズに駆除も進むと思う」などと話した。
