ソウル五輪・銅メダリストの小谷実可子選手(56)が約30年ぶりに競技に復帰し、世界マスターズ大会に挑戦した。世界マスターズ水泳選手権大会は2年に1回行われ、25歳以上の年代別で競う国際大会のことである。およそ100の国・地域でおよそ1万人が参加している。今年は8月2日~11日で福岡・熊本など九州で行われた。今回小谷選手はペアで出場し、相手は2004年アテネ五輪・銀メダリストの藤丸真世さん(44)。2人合わせて100歳のペアが世界マスターズへ挑戦する。本格的な練習が始まったのは去年秋で、アーティステックスイミングの魅力を知ってほしいと30年ぶりに競技復帰を決めた。また「課題」として56歳という年齢で最後までスタミナを持たせなければならず、JOCなどの9つの競技団体の役職を兼任していることなどから多忙を極め、更には家事もこなすなど練習ができるのは多くて週に2回ほどである。
その僅かな時間を使って、曲選びから振付まで自分たちで作り上げていき、泳ぎながら試行錯誤を繰り返していく。最後は衣装の制作で、審査にも大きく影響するため一切の妥協を許さず作り上げた結果、拘りの水着が完成した。迎えた本番、2分30秒の挑戦が始まった。冒頭からキレのある足技で観客を魅了し、次々と難しい技を成功させ、渾身のラストへ。見事に演じきり、金メダルを受賞した。試合後のインタビューで小谷選手は「充実という2文字では片付けられない、幸せな青春だった」と話した。
その僅かな時間を使って、曲選びから振付まで自分たちで作り上げていき、泳ぎながら試行錯誤を繰り返していく。最後は衣装の制作で、審査にも大きく影響するため一切の妥協を許さず作り上げた結果、拘りの水着が完成した。迎えた本番、2分30秒の挑戦が始まった。冒頭からキレのある足技で観客を魅了し、次々と難しい技を成功させ、渾身のラストへ。見事に演じきり、金メダルを受賞した。試合後のインタビューで小谷選手は「充実という2文字では片付けられない、幸せな青春だった」と話した。